気仙沼バレエソサエティ、力強く頼もしい舞でした! @江戸川バレエフェスティバル
2018.03.18
東日本大震災からちょうど7年目の3月11日。
気仙沼バレエソサエティ(※)のメンバーが江戸川区で行われる「江戸川バレエフェスティバル」で踊るために東京にやってくる、ということで応援に行ってきました!
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Angel Rでは、2011年3月より「ダンスで日本を元気に!」という理念のもと、震災の被害に遭われた方への活動資金を集めることを目的として、”踊心(おどりごころ)募金”へのご協力を皆さまに呼びかけさせて頂いています。
スタジオパフォーマンス「オドリゴコロプチ」で頂く観覧料を募金制度とさせて頂いており、気仙沼で唯一のバレエ教室、『気仙沼バレエソサエティ』へ講師を派遣する活動に充てさせて頂いてます。
≫活動内容についてはこちらの記事一覧からご覧下さい≪
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何と前日も、地元気仙沼で開催された芸術祭で1ステージを踊ってきたとのこと。
更に前日の夜中23時に東京に到着し、翌朝にはすぐリハーサル!という強行スケジュールにもかかわらず、本番前の楽屋はにこやかで、やる気がみなぎっていました!
小さなお子さんから、東京の大学に通う気仙沼バレエ卒業生までが「白鳥の湖」第2幕を踊るという、本当に素晴らしいチャレンジ!
代表高橋知子先生の愛情いっぱいのご指導、そして本番1か月ほど前には前田新奈先生が事前に気仙沼に赴きリハーサルを重ねたということもあり、皆さんとっても落ち着いていました。
2月12日 気仙沼バレエソサエティのスタジオでリハーサル。前田新奈先生と
本番直前。ちょっと緊張だけど、白鳥を皆で踊れることが楽しみ!という顔でしょうか^^
リハーサルの舞台袖。小さな小さな白鳥さんの姿も見えます。みんな、頑張って!
以下、写真は前田新奈先生より。
本番は、ただただ圧倒されました。
本番前の楽屋での和やかな雰囲気はどこへやら!
ロットバルトのソロ、王子とオデットの出会い、そして白鳥たちのコールドバレエ。
小さな白鳥、大きな白鳥、オデットのヴァリエーション…と白鳥の湖2幕、30分のステージをまったく集中力を欠かさず、踊りきりました。
まだ小学校低学年であろう子もコールドバレエに混じります。出ハケも大人の舞台とほぼ同じです。そんな中で特に驚いたのが、アームスの表現、白鳥そのもの!!とっても揃っていて、美しく、高橋知子先生ご指導の素晴らしさに感動しました。
ソリストたちもそれぞれの曲想にとっても合った表現で、堂々たる演技です。
オデットはたおやかで、悲しみと王子と出会った一瞬のかすかな喜びを見事に表現。特に上半身の柔らかな動きがオデットを見事に演じ、とても美しかったです!!
ダンサーたちの踊りへの情熱と、「白鳥の湖のストーリーを客席に届けたい!」という想いが伝わってきて、最初から最後まで鳥肌が立ちっぱなしでした。
「美しいな、素敵だな、と思う心を表現したい」という純粋なエネルギーがステージからあふれていました。観終わった後、とても幸せな満たされた気持ちになりました。
震災から7年、代表を亡くし、スタジオも衣装も全て流されてしまった気仙沼バレエソサエティの皆さんはいま、
私たちがつい忘れがちな、ピュアな気持ち…バレエの素晴らしさ・楽しさを、踊ることの喜びを力強く伝えてくれています。
ご縁あってこうして交流させて頂ける事がありがたいです。
また長期休暇の折りには、ぜひAngel Rのオープンクラスにレッスンを受けに来てください!
気仙沼の街でバレエ文化がますます輝くよう微力ながら応援させて頂きます。
そしてAngel Rの皆さんにはぜひ、気仙沼に旅行に行かれる事をおススメします!
海の幸がとってもおいしく、特に「焼き魚を食べさせたら日本一」と言われる居酒屋さんがあるなど、お酒を飲まれる方には最高です(笑)
文化的にも魅力いっぱいの街、気仙沼。
ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか!
Angel Rスタッフ