バレエのための解剖学2
2015.03.25
バレエのための解剖学2
肩甲骨から腕を動かす
バレエを踊る時意識するのは、つま先を伸ばす、脚をたくさん上げる、などをメインに考えると思います。
足先に必死になると、気づくと「肩を下げて!」と注意されたことありませんか?
そして肩を下げようと必死になるとだんだん上半身に力が入り、
また肩が上がってきてしまう...なんて悪循環になることがよくあります。
「肩を下げる」と言われた時に肩を下に押し込んで
鎖骨を無理やり下げようとしている状態をたまにみかけます。
この状態、とても危ないです。
肩を無理やり押し込むとその周辺の筋肉が固まり、
腕を動かす神経が圧迫されしびれを起こしたり痛みを感じたりします。
腕(上腕骨)は肩の一番端、鎖骨と肩甲骨がぶつかる部分から繋がっています。
ということは、腕を上げると肩甲骨が動きます。そこで肩甲骨の動き方が重要になります。
肩甲骨とは、三角形の板状の形の骨が肋骨の背中側に周辺の筋肉によって貼りついています。
筋肉のみで支えられているという事は、
筋肉が固まったら肩甲骨は動かなくなってしまいます。
しかし日常でスマホを見る、PCを見る生活が続くと背中は丸まり、
気づくと肩甲骨周りの筋肉はカチカチに...
固まったまま動かしたら腕も固い動きになり、肩が上がりますよね。
レッスンの前に肩甲骨周りを良く動かしほぐしてみてください。
レッスン前の肩甲骨の運動としては、
背中を丸くして肩甲骨同士を背骨から離す。
肩甲骨を真ん中の背骨に近づける
(この時できるだけ身体を反らさずお腹を出さないように)。
レッスン中は、
肩や肩甲骨を下げると思わずに背骨から離し安定させておくこと。
腕を上げる時に肩甲骨から繋がり背中を広くしながら持ち上げる事。
肩甲骨から腕のつながりを感じるだけで上半身が安定し
更に身体の引き上げやすくなります。
肩甲骨は他にも様々な動きをしながら、腕を支えていますが、
それはまた次回ご紹介します。
日常の生活でも肩甲骨を少し意識してみ下さい。
それだけで姿勢が変わるかもしれません
Angel R
ピラティス講師 川本直枝
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