[総合演出]大和雅美先生と[デジレ王子]八幡顕光先生によるスペシャル対談!!!
2017.11.01
『眠れる森の美女』の開幕まで、もう間もなくとなりました!!
そこで!!総合演出を務める大和雅美先生とデジレ王子を演じる八幡顕光先生にインタビューをさせていただきました!
八幡顕光先生と大和雅美先生
『眠れる森の美女』の舞台裏、バレエの舞台に立つということは…?興味深いお話をたくさんお聞きできたので、ぜひ最後までお読みください!
大和先生×顕光先生の強力タッグは、ダンサーとしての信頼感があってこそ!
スタッフ(以下ス):お二人にタッグを組んでいただくのは今回で3度目ですね。
大和:ラ・バヤデール、ドン・キホーテ、今回と気づけば6年だね!
ス:演出家とゲストダンサーとして、タッグを組み続けてきてくださっているお二人。顕光先生はいつもどのように出演のオファーを受けていらっしゃるんですか?
八幡:実は、大和さんからのオファーは「発表会決まったけど、顕光くん空いてるー?」と、とても軽い感じできます。その軽さが怖い笑。
リハーサルの時もそうだけれど、大和さんからあまり「こうやってー!」とか「こんなイメージで」とかは言われないですね。でも大和さんが色々考えているのは知っているから、毎回気が抜けません。
ス:そんな感じでオファーが! 知りませんでした! 今回、顕光先生へのオファーはデジレ王子。
八幡:そう! 初デジレ王子です。なんで僕だったんですか?
大和:ゲストの方にこそ、普段あえてやらない役を演じてみて欲しい! 見てみたい! という思いで毎回オファーしていますね。
八幡:スリル満点! だから気が抜けないんですよ。オファーされるまでにそれに応えられる自分でいなきゃいけないし、オファーを受けたらその役について考えていって、リハーサルで大和さんに見てもらって、イメージに応えていく。
普段もとても仲良くさせてもらっていますが、舞台を作っていく上では緊張感のあるいい関係性だと思います。
ス:顕光先生の事前の舞台への準備があってこそ、あのリハーサルなんだと実感しました!!
発表会に参加することで学べる多くのこと
ス:Angel Rの発表会も回を重ね、今回は約130名もの方が参加してくださる大きな発表会になります。ところで、バレエの「発表会」ってどんな存在でしょうか?
大和:やはりスタジオに集まってくる生徒さんにとって、日々のお稽古に目標は必要なんじゃないかしら。
色んな目的でAngel Rに通っていると思うけれど、舞台に挑戦する方々は何か目標が欲しい人たちだと思いますね。
ス:舞台作りを通して出演者たちに気づいていって欲しいことってありますか?
大和:舞台に対する姿勢ですかね。私が選ぶゲストの方はベテランであろうと若手であろうとそこが真面目な方々ばかり。
私は特に何も言わないけれど、生徒さんたちは暗黙でゲストがリハーサルでもちゃんと踊っているのを見て自分たちもちゃんとやらなきゃと学んでいると思います。
八幡:こんな風に一つの作品を多くの人と、しかもゲストダンサーをこんなに集めて作っていく機会はなかなかないと思います。リハーサルは、クラスでは伝えられないことを見せられる場ですね。
作品に対してどういう風に自分を生かすか。それをちゃんと考えてリハーサルに臨み、周りを感じるということを意識していれば、日頃の稽古にもそれを活かせるはず。稽古だけでもない、舞台だけでもない、それがクラシックバレエの深さ、良さ、楽しさだと思います。
ス:きちんと感じていくためにはどうすればいいのでしょう?
八幡:リハーサルで言われてことをしっかり理解して応用させているかどうか。
全てはつながっていて、自分で感じ取っていってもらいたい。感じているな、響いているなと思う人は体に表れるし、さらなるステップアップへの近道です!
ス:それはどんな配役の人にも当てはまりますね。
八幡:配役に大きい、小さいなんてない。主役を踊っていても周りを見ていなければ価値がないし、周りだったら主役を引き立てられなきゃ意味がない。常に周りを見て感じていくことが大事です。
ス:顕光先生にお願いしていることの大きな一つに生徒さんとのパドドゥがあると思います。一緒に組む生徒には何を伝えていますか?
八幡:基本的なことを伝えます。二人で踊る時の呼吸、ポジション、コツもあるのでそれも伝えるけれど、僕が楽になれれば相手も楽だし、彼女が楽になれば僕も楽になる。そのためにはバレエの基本です。
大和:ただ真面目に踊るのでなく、相手に任せられるかも大事だよね。
ス:ここは自分で踊るところ、ここは相手に任せるところ。どこをどうすればいいのか、任せ方って難しいですねー。
八幡:そう!だから練習、練習、練習なんです。
大和:相手のダンサーとコミュニケーションをちゃんと取れないとダメですね。言葉でちゃんと伝えていく。そんな練習も兼ねていますね。
八幡:上手い下手ではなく、そこにどう存在していようとしているか。バレエは人とのコミュニケーションをとるツールのようなものでもありますね。バレエって深い!
Angel Dream 2017『眠れる森の美女』の見どころとは??
ス:リハーサルの裏側をお聞きできたように思います。今回の見所はどこでしょうか?
八幡:初デジレ王子。よろしくお願いします!
ス:女子にとっては小さい頃から見てきたザ・王子様。楽しみにしています!
大和:時間をかけてきましたよね。生徒さんも時間をかけてリハに臨んでくれているし、指導者たちも時間をかけてきた。限られた時間の中で作るということも多いと思うけれど、時間がかかってもやるしかないんです。そうやって時間をかけたからこそ出来上がった空気感、集まったエネルギーをお客様にも感じていただけると思います。
ダンサーたちも、先生方からの指導や注意に応えようと練習してきてくれたことを楽しみながらも出してくれると思っています。
ス:発表会は今回で7回目、全幕は3回目、今回の発表会もオーディションから一年という長い月日をかけて作ってきました。
大和:全幕を作りを始めて6年、Angel Rの全幕の作り方に理解が浸透し、やりやすくなったこともたくさんあります。
ス:続けてきてよかったです!ありがとうございます。全幕だから出たいと思っている出演者は多くいらっしゃいます。
大和:マイムもたくさん入れて普段できない体験を楽しんでもらったと思います。
八幡:作品の中でそれぞれを生きて欲しいと思いますね。
ス:ところで、最後に質問です! 次やりたい演目はありますか? または次やりたい役はありますか?
八幡:「×××」かな~~
大和:「〇〇○」で「×××」かな~~
ス:おー!!次回はAngel R15周年記念発表会となります。演目発表まで皆さんお楽しみに!
そして、もちろん『眠れる森の美女』はとても素敵に仕上がっていますので、ぜひ観に来てくださいね!!