『眠れる森の美女』出演者インタビュー オーロラ姫:冨士原凜乃さん(11/4 第1・2幕)
2017.10.27
オーロラ姫ラストを飾るのは、冨士原凜乃さんです。
冨士原さんと言えば、前回のAngel Dream『ドン・キホーテ』のキトリとして記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。今回はオーロラ姫という全く違ったキャラクターに挑む冨士原さんに、オーロラ姫への想いを伺いました!
スタッフ(以下ス):『ドン・キホーテ』では勝気で明るいキトリを演じてくださった冨士原さん。キトリとオーロラ姫の違いや、大変なところはどんな点ですか?
冨士原:キトリは明るく元気なキャラクターで、プライベートの自分とも近い部分がありましたが、オーロラ姫は初々しさや気品があって可愛らしいイメージ。自分と全く違うので、わからない部分も多く戸惑いもありました。
踊りの部分でも、ドンキは好きなジャンプや回転ものなどが多かったので「自分らしく」踊ることができました。演技と踊りの部分もはっきり分かれていたので、やりやすかったです。
一方、オーロラ姫は踊りながら演技をするというよりも、踊りでオーロラ姫の心や人柄を表現しなければいけないところがとても難しいです。ふとした瞬間に素の自分が出てしまうので、気が抜けません!
オーロラ姫は一回登場したら踊りっぱなしの上に、地味だけど大変な動きを何でもないようにこなさなければならず、「シンプルに」「ゼロで」踊るのは何よりも難しくて大変だと感じています。
ス:2年前の『ドン・キホーテ』は初のAngel Rの舞台でしたね。その後もAngel Rの舞台に参加していただき、今回はオーロラ姫です。前回と今回の違いを感じますか?
冨士原:前回はまだ10代で、3幕通しての出演でしたが、若さゆえのパワーで乗り切りました! Angel Rの舞台も初めてで全てが手探りからのスタートでしたが、たくさんの人に協力していただき、大役を果たすことができました。
ダブルキャストの近藤美緒先生をお手本にその背中を追いながら、大和先生とパートナーの福田圭吾さんにマンツーマンで手取り足取り教えていただきながらのリハーサルで、自分のことで精一杯だったことを思い出します。
『ドン・キホーテ』を終えてから舞台経験も増え、普段の生活も以前よりバレエが中心になりました。他の出演者や観に来て下さる方々の中には、「ドンキのキトリを踊った子」として私を見る方もいらっしゃると思います。
そして、今回のダブルキャストは先生ではなく、年齢も近い戸塚彩雪ちゃんなので、プレッシャーを感じて自分らしい踊りが踊れなくなることもありました。
でも、“楽しむことこそオーロラになる”ことを忘れちゃいけない!と思っています。
ス:前回とは演じるキャラクターも冨士原さん自身も変化しての今回の舞台。どんなオーロラ姫を目指していますか?
冨士原:一幕では「姫」というより、まだ元気いっぱいで、誕生日を楽しみにウキウキとしている「一人の女の子」を表現したいと思っています。
好奇心旺盛で、でも周りに見守られ愛されていることがお客様にも伝わるように、王子や、父・母である王様、王妃さまをはじめ、舞台上の出演者の皆さんとのアイコンタクトを大切にしています。
二幕では、一変してまさに「幻」という言葉がふさわしいくらい、シルクのように軽くて繊細で、自然と目で追ってしまうような女性を目指しています。観ている方にも、王子が必死にオーロラ姫を追いかけてしまう気持ちを共感してもらえたら嬉しいですね。
ス:最後に、『眠れる森の美女』の見どころをぜひ教えてください!
冨士原:Angel Rの舞台は、本当に大人のためのバレエスタジオとは思えないクオリティです! 大和先生をはじめとするたくさんの先生方やスタッフの方々のお力はもちろんのこと、踊ることを楽しみ、頑張っている全出演者のパワーと笑顔が詰まっているからこそ!!
今回はソリストも多く、王子も姫もそれぞれの魅力に溢れ、各回全く違った舞台を楽しんでいただけると思います。3幕も含めて、各幕ごとのオーロラ姫の変化が「成長」として見えたら、とても嬉しいです。
私自身、2年前の『ドン・キホーテ』を観てくださった方には、キャラクターの違いも一目でわかっていただけると思います。私らしいオーロラ姫を踊りたいと思います!
冨士原凜乃さんは、11月4日(土)の第1・2幕に出演します!
まさに、キトリとは全く違うオーロラ姫を作り上げている冨士原さん。自身の成長とオーロラ姫の成長が重なり、また違う魅力的な女性を私たちに届けてくれます。
各回の魅力溢れるオーロラ姫たちをどうぞお楽しみに!