『眠れる森の美女』出演者インタビュー オーロラ姫:新倉さやかさん(11/3 第3幕)
2017.10.25
オーロラ姫、第2弾を飾ってくださるのは、新倉さやかさん。
バレエパフォーマンス『DAIFUKU』で、『眠れる森の美女』の総合演出を務める大和雅美先生演出・振付による「360°Nutcracker」にも出演し、今回オーロラ姫でまたAngel Rの舞台に立つ新倉さん。
オーロラ姫への意気込みを伺いました!
スタッフ(以下ス):新倉さんが出演してくださる第3幕は、男性とのパ・ド・ドゥが大きな見せ場です。パ・ド・ドゥの大変なところはどんな点ですか?
新倉:目線や呼吸などを合わせて、“相手を知ること!知ってもらうこと!”を意識しながら踊ることが大変ですが、でもこれが一番やりたいことです。
パ・ド・ドゥの練習は男性とのリハーサルを始める前から、一つ一つのポジションや音取りなどを大和先生から細かくご指導頂き、バーを男性に見立てて持ったり、大和先生が男性役になってくださって、パ・ド・ドゥの感覚やコツを体の中に入れるところからスタートしました。
いざパートナーの顕光先生とのリハーサルが始まった当初は、日頃の自分の癖や欠点が大きな問題となってしまい悩むこともありましたが、その分練習を重ねることでちょっとした変化や感覚が掴めると、嬉しくてどんどん欲が出てしまうんです。一人で踊るのとは違い、甘えや誤魔化しがきかないパ・ド・ドゥだからこそ、得られたことが沢山ありました。
大和先生方が仰っているレベルにはまだまだ到達しませんが、少~しだけ解ってきた今、もうすぐ終わってしまうのがとても寂しいです。
ス:パ・ド・ドゥは観に来てくださる人もとても楽しみにしているシーンだと思います! この『眠れる森の美女』では、どんなオーロラ姫を演じたいと思っていますか?
新倉:通し稽古に入り、他の出演者の踊りも観られる機会が増えてきたので、プロローグから3幕まで、自分が出ていない場面も常に気持ちは作品に携わりながらリハーサルに参加するようにしています。
同じ日に、1・2幕でオーロラ姫を踊る戸塚彩雪ちゃんが本当に綺麗で可愛くて、3幕でバトンを受けるのはとてもプレッシャーですが、彩雪ちゃんが作ってきてくれた物語を最後までお客様へお届け出来るように、一瞬一瞬を大切に演じたいと思っています。
私が踊らせて頂くのは3幕のみですが、私も誕生から結婚式までを通して踊った気持ちで演じられたらいいですね。
ス:全幕舞台でのオーロラ姫を演じることで、自分の中で変化したことはありますか?
新倉:私は、バレエも日常もお姫様タイプではないので、とても難しい挑戦でした。
大変失礼ながら、パートナーの顕光先生も私の中では“王子”というよりも道化などのキャラクターを踊られるイメージが強かったのですが、一緒にリハーサルを重ねていくうちに、どんどん自分の王子を作り上げていく顕光先生を見ていて、私も自分なりの姫になって表現したいと思うようになりました。
これまでにも、大和先生には未知だった初めての役や作品を踊る機会を頂いてきましたが、自分がオーロラ姫とは今もまだ信じられない中で、まだまだ試行錯誤しながら本番の幕が締まる最後の瞬間まで変化し続けたいです。
私は、バレエが好きだから!自分自身を越えたいから!練習する。目に見えないような小さな積み重ねでも、そこには沢山の発見があり、それに気付けた時とても“楽しい”と思えます。
本番の舞台の上はもちろん、普段のお稽古やリハーサルでも、こんな風に向き合えていると感じる時が、私の変化なのかなと思っています。
新倉さやかさんは、11月3日(金)の第3幕に登場します。
どんなオーロラ姫を演じ、華やかなグラン・パ・ド・ドゥになるのか、期待が高まる一方です。
とてもとても素敵な第3幕! 皆さまもぜひ、会場でお確かめください!!
過去のインタビューやリハーサルの裏側がこちらでご覧いただけます!↓